動機
TerraCognitaを使いたかったので、Arch Linux環境を用意します。
環境構築
- Vagrant 2.4.0
- VirtualBox 6.1.18
方法
1. 作業ディレクトリを作成する
作業を始める前に、まず新しいディレクトリを作成しましょう。このディレクトリは、後続の作業でArch Linux環境を構築するためのプロジェクトディレクトリとして使用されます。
> mkdir archlinux
2. Vagrantの初期化とBoxファイルのインストール
Vagrantを使用して仮想環境を作成するためには、まず初期化を行い、使用するBoxファイルを指定する必要があります。以下はその手順です。
まず、作業ディレクトリに移動し、以下のコマンドでVagrantを初期化します。
> cd archlinux
> vagrant init archlinux/archlinux
このコマンドにより、現在のディレクトリにVagrantfileが作成されます。このファイルには、Vagrant環境の設定が含まれています。ファイルを開いて設定を確認し、必要に応じて調整してください。
3. 仮想マシンの起動
Vagrantfileの設定が整ったら、仮想マシンを起動する準備が整いました。以下のコマンドを実行して、仮想マシンを起動してみましょう。
> vagrant up
このコマンドを実行すると、Vagrantは指定されたBoxをダウンロードし、仮想マシンを起動します。初回の起動時には、Boxのダウンロードに時間がかかることがありますので、しばらくお待ちください。
4. 仮想マシンに接続する
仮想マシンが正常に起動したら、次はその仮想マシンにSSH接続してみましょう。以下のコマンドを実行します。
> vagrant ssh
このコマンドにより、Vagrantは仮想マシンに対してSSH接続を確立します。接続が成功すると、仮想マシンのシェルが表示され、Arch Linux環境でのコマンドを実行できるようになります。
接続後、Arch Linuxのコンソールが表示されるはずです。これにより、仮想マシン内での作業や設定を行うことができます。なお、この時点でまだ何もインストールされていないため、必要に応じてパッケージの追加や設定の変更を行いましょう。
5. 仮想マシンの停止
仮想マシンの作業が終了したら、正しくシャットダウンしてリソースを解放しましょう。以下のコマンドを使用して仮想マシンを停止します。
> vagrant halt
このコマンドを実行すると、Vagrantは仮想マシンをGracefulなシャットダウン状態にし、その後にリソースを解放します。これにより、仮想マシンが使用していたメモリやCPUなどのリソースが解放され、ホストマシン上での他の作業にこれらのリソースが利用できるようになります。
仮想マシンを停止すると、再び起動するまで仮想マシンは停止状態が続きます。停止状態の仮想マシンは、Vagrantfileの設定に基づいて再起動することができます。
6. 仮想マシンの削除
仮想マシンを完全に削除する場合は、以下のコマンドを使用します。
> vagrant destroy
このコマンドを実行すると、Vagrantは仮想マシンを破棄し、それに関連するすべてのデータを削除します。これには仮想マシンのディスクイメージやネットワークの設定、Vagrantfileによって生成された設定などが含まれます。注意が必要なのは、この操作は元に戻せないため、慎重に扱う必要があります。
仮想マシンを削除することで、不要なリソースを解放し、ホストマシン上でのストレージやメモリの使用量を最適化することができます。